2017年10月01日

ぎゃらりーさんぽ/萌芽企画『Comfortable Concert』

今年のアートスペース萌芽の
「ギャラリーさんぽ」は
『ボローニャ入選作家8人展』と『Comfortable Concert』
の2イベントに絞っての参加でしたが

昨日・9月30日の『Comfortable Concert』をもって
無事終了致しました

期間中、御来廊、ご来聴下さった皆様に
感謝申し上げます。




ギャラリーさんぽの最終日に
滑り込む様に催した、展覧会無しの
萌芽企画コンサート
   
心地良くなるコンサート」という、萌芽側から提案したテーマを
演奏者が さらに〜五感に響くコンサート〜という
コンセプトに膨らませて下さって

正に萌芽にとっても
Comfoetableな
コンサートとなりました。


映像の力や、分かり易い言葉の力も借りて

クラシック音楽に馴染みのない方でも、お好きな方でも
遜色なく 耳開く👂,目開く👀

2時間に及ぶコンサートタイムが
決して長いとは感じない

萌芽にとって確実にメモリアルな
充実のコンサートとなったのではと、嬉しく感じています。

ご来聴者さまにおかれましても
昨日の週末午後のひと時が
何かと気忙しい日常の
リセットタイムとなっていましたら
嬉しい限りです。



出演者それぞれに、とても忙しい日常の中
萌芽の出したテーマ『Comfortable』に
真剣に取り組み、
期待以上のサプライズなコンサートに仕上げて下さった事は
感謝の極みであります。

加えて

本番当日のコンサート前後の3人の楽しそうな笑顔
嬉しいものでした

このコンサートを思い付いて
本当に良かった


今後もこうした
ひと味違う方向性の試みを応援するArtSpace萌芽と
若き音楽家にご期待下さいます様、
お願い申し上げます。




予約者3名様、到着待てずの
5分遅れの開演。

スタートの演目は
バレエ・リュス『ペトルーシュカ』映像のステップに合わせての
四手連弾版 ストラヴィンスキー『ペトルーシュカから ロシアの踊り』

このいきなりの映像付き『ペトルーシュカ』で
来聴者の気持ちを先ずキャッチ


続いて


菩薩の様な表情と優しい語りの フルーティスト中嶋みのりさんによる
開演のご挨拶と、演奏者紹介に続いて


2曲目はみのりさんの演奏です
ダマーズ:『フルート&ピアノの為の演奏会用ソナタ』
ピアノは海外経験も長いピアニスト・大河智子さん

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大河さんは桐朋のご出身で、
ArtSpace萌芽でピアノ教室を開いて下さっています。

楽しく、フランクな語り口調のMCが魅力の
オリーブの様に細くてスラーッと背の高〜い智子さん、
ピアノ、お上手です


続いて


自作の映像と共に
金沢彩子さんによるピアノソロ
ドビュッシーの『映像第一集』より『水の反映』

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この6月の萌芽企画『水と緑』展に出展頂いた
横溝真由さんの絵も映像に組み込まれて居りました

因に今回プロジェクターで映写した映像制作は全て
金沢彩子さんが作ったもの

本番当日、数十分の説明のみで
映像を発信するパソコンを操って下さったのは彼女のご主人
お世話になりました


続いての演奏は

ラヴェルの『亡き王女の為のパヴァーヌ』(ピアノ連弾版)

亡き王女とは
若き日のラヴェルが魅了された ベラスケスが描いた
スペイン・ハプスブルグ家のフェリペ4世の長女マルガリータ王女。

15歳でオーストリアのハプスブルグ家に嫁ぎ、
22歳の若さで世を去ったマルガリータの運命に思いを寄せながら作曲したのでは
という事で、映像はベラスケスの描いたマルガリータ王女の成長毎の数枚。

宮廷画家に描かせた肖像画は
当時、お見合い写真の様な役割があったらしいとのこと。

パヴァーヌとは
17世紀に流行った宮廷舞踊のステっプの名称 と、
これは先日、NHKの音楽番組で仕入れた知識ですが、、、


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第1部の最後の曲は

大河智子さんによるソロ演奏
武満徹の 雨の樹素描U−メシアンの追憶にー

形を持たない水にとって『雨』や『海』は水にかりそめの形が与えられたもの。
音楽もまた形を持たない音に対して
作曲家がかりそめの形を与えた様なものと、考える武満の

「雨の雫を滴らせる木の葉を描写するかの様なフレーズの後、
極めて,繊細で静謐な響きを作り出す」

とは
配られたプロブラムの説明から


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休憩15分



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15:10 第2部のスタート


第1部、約1時間
これまでに一番長いコンサートと確実になりそうです

撮ったビデオを確認しながら
今、このブログを書いているのですが、

休憩中も撮影状態が続いているのを見ていて
この15分の休憩時間中のお客様の心情は 如何ばかりだったのか?

不安がよぎります
もうそろそろこの辺りで、聴き疲れていらっしゃるのでは?
退屈されてないかしら?

いささか 心配が大きくなってきたので

PCキーの打鍵を止め、
最後までビデオを観てみることにしたのですが、

どうやらそれは、多分、全くの杞憂である様な・・・

その場に居合わせたのに
こんな???の感情の推移は可笑しいかもしれませんが、

なにしろ、『Comfortable』の提案者ですから
当事者と言えなくもなく、客観的目線ゼロだった様です。

ビデオによる
一定の確認作業をしたので

再度、キーボードの前に腰を据えて
第2部報告に進ませて頂きます



第2部の1曲目は

ドビュッシーの前奏曲 第一集 第四番
「音と香りは夕べの大気の中に漂う」(大河さんPf.ソロ)

第8番は「亜麻色の髪の乙女』で有名です。

この「音と香り〜」という美しいタイトルは
ボードレールの詩「夕べの調べ」から取られているそうで

映写される詩と共にピアノソロ演奏を楽しみつつ、
香りも楽しんで頂こうという趣向で
用意されていた柑橘系フレグランスのほのかな香りが
漂っていた様な、、、

続いて

サティ作の小作品3曲。

      グノシエンヌ」第2番 (金沢さんPf.ソロ)

古代ギリシャにおいては踊り、音楽,詩が一つの芸術であり、
詩の韻を踏んだリズムが伴奏部に使われているなど、

詩は音楽であるというサティの曲は
間違いなく〜五感に響く〜
同感です。

ここにコンテンポラリーな踊りが
観られたら最高でした


君を愛す(Pf.連弾版)

ピアノ独奏版がよく知られているそうですが
元々は歌曲で、パコーリの歌詞が映写される中での拝聴は
伝わるものが大きい感じがしました。
字幕説明はとても有効です


         梨の形をした3つの作品より U(金沢さんPf.ソロ)

仲の良かったドビュッシーから「形式に拘った作品を』との助言を受けた
サティが作った、この曲に付けられた題名の「梨』には

「まぬけ、うすのろ」といった意味もあり
サティはドビュッシーの忠告に対して
アイロニーで応じた様です。

ドビュッシーとサティの人柄が微笑ましく
しのばれます



さて、小品連続のあと、続くは

リスト:ラ・カンパネラ(Pf.連弾版)

超絶のラ・カンパネラを本日の『Comfortable』の趣向に合わせて
ピアニストも心地良く演奏出来る様に
本来ならソロのところを、四手で樂をさせて頂いたとの 智子さんのご挨拶。

一人で弾くより,二人合わせる別の苦労もあるのでは?

IMG_1065.jpg

いよいよ,残りの2曲です

ゴールに向けて、ドンと聴き応えのある曲が連続して
一気にクライマックスへ

フランスオペラの「ミニヨン」によるグランド・ファンタジー(Fl.+Pf.)

オペラの曲という事は 即ち劇伴でもあり、アリア部分は
歌詞と共に沢山の印象深い旋律の宝庫でしょうから
やっぱり五感に響くといえば、
オペラの曲は必須といえるでしょう。

特に1800年代、フルートの改良が盛んに行われ、
新しいフルートの演奏法を確立したタファネル作のこの曲は
フルートがカッコいい

ピアノの金沢彩子さんもコレペティ経験豊富なピアニストなので
オペラ曲のメリハリカッコいい

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いよいよ最後の曲です
組曲『惑星』より 木星 〜快楽の神~(Fl.+Pf.+Pf.)

おそらくこの曲を聴いたことのない方はいないでしょう。

西欧では惑星は古来より神々と結びつけられ、
英語のJupiterはギリシャ神話のゼウスと同一と見なされる
ローマ神話の主神ユーピテルを語源とし、

中世の占星術師からは
「陽気、愉快、幸せな」等の意味を持つ
木星=守護惑星とみなされていたとの説明。

木星が出来る過程の映像と共に、
最後の曲を楽しみましたが、

本番では木星が入った写真が撮れていなかったので
これだけは三日前のゲネプロ時の写真です。

写真 2.JPG


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みのりさんによる最後のご挨拶と
アンコールのお伺いに大きな拍手を頂きました

ラストは
一転してジャジーな一曲
ガーシュインの I Got Rhythm」



満場の拍手で
2時間に渡る『Comfortable Concert 』終了。

コンサートでは味わえなかった味覚は
終演後の懇親パーティーでお楽しみ頂けたでしょうか?

おしゃべりの花も咲かせて頂けたでしょうか?

ご来聴のお客様より、
早くも次回オファーを受けていたこの始めてのトリオ
嬉しい限りです。

全てに感謝一杯の
今年のギャラリーさんぽ
無事終了

今回のコンサート
再演する機会が持てて、
もっと多くの方に体験して頂ければいいなーと
考えてもいます。

ギャラリーさんぽにご参加頂きました多くの方に
心より感謝しております。

有り難うございました













posted by artspaceHOUGA at 11:38| Comment(0) | ArtSpace萌芽Hallコンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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